あっさりしながらもコクのある魚介系スープやツルツルの薄皮ワンタンなどが特徴で、全国に多くのファンを持つ「酒田ラーメン」。
その中でも根強い人気を誇るのが「麺工房さらしな」です。
こちらのお店には休日だけでなく平日も、多くの方がこのお店の味を求めて列を作ります。
駐車場は店舗近くに2か所、合計15台分用意されています。
イス付きのテーブルが2卓、小上がりに5卓、カウンターに5席があります。
テーブル席には子ども用のイスが用意されているので、子ども連れでも安心して過ごすことができます。
またコロナ対策も徹底しており、入り口には消毒液、各席にアクリル板を設置するほか、空気清浄機も稼働しています。
「麺工房さらしな」は昭和45年にオープンした老舗ラーメン店。
現在の店主・石垣洋平さんは2代目です。
石垣さんは幼い頃から家業を継ぐことを意識しており、中学生から麺打ちを始めたというラーメン作りの匠です。
一杯に込められた並みならぬこだわりは多くのお客さまを虜にしています。
スープには道南産の根昆布、天日ウルメ(煮干し)、由良産の鯛干しなど厳選した上質な素材を使用。
「天然素材を使用しているため、季節ごとに風味が違います。ぜひその時その時の味を楽しんでいただきたいです」と石垣さん。
地元産の鯛干しを贅沢に使うことで、上品な味わいに仕上げているとのことです。
さらに麺の原料となる小麦粉にもこだわりが。
月山高原などの豊かな自然が育んだ庄内産の小麦粉「ゆきちから」を使用しています。
地元で生産、製粉された小麦粉は香り高く、一般的な小麦粉とは一味違う風味。
流通している一般的な小麦粉は外国産が多いため、国産の、しかも地元産のものを味わえるなんて、とても幸せなことですね。
また、チャーシューにも庄内豚や米の娘ぶたといった地元産のものを使用。
バラ肉、ウデ肉など異なる部位を使い、それぞれの良さを味わえるよう手間暇かけて作っています。
「地元産の食材を使っておいしいラーメンを作りたい」と話す石垣さんから、日々質の良い食材を作ることに励む生産者や、安心安全でおいしい食を求めて訪れるお客さまへの深い愛を感じました。
こちらのお店はメニュー数がとても豊富です。
メニュー一覧はこちら。
ラーメン 醤油or塩
(小)600円
(中)700円
(大)900円
ワンタンメン 醤油or塩
(小)700円
(中)800円
(大)1,050円
いいとこ取りラーメン 醤油or塩
(中)900円
(大)1,150円
ワンタンチャーシューメン 醤油or塩
(中)1,000円
(大)1,200円
はごろもチャーシューメン
(中)1,050円
(大)1,250円
赤い麻辣タンタンメン(大辛)
(中)950円
(大)1,100円
やさい系
味噌ラーメン
塩野菜ラーメン
スタミナラーメン(辛)
各(中)900円
(大)1,100円
白or黒ゴマタンタンメン
(中)900円
(大)1,100円
スペシャルざる中華
(中)900円
(大)1,050円
【9月~6月限定メニュー】
とんこつラーメン
(中)800円
(大)1,000円
とんこつワンタンメン
(中)900円
(大)1,150円
とんこつワンタンチャーシュー
(中)1,000円
(大)1,250円
とんこつチャーシューメン
(中)1,000円
(大)1,250円
【サイドメニュー】
メンマ 50円
ネギ 50円
コーン 50円
味玉(半分) 60円
(1個) 120円
バラチャーシュー(1枚) 120円
レギュラーギョーザ(3個) 220円
限定米の娘ギョーザ(2個) 220円
半ライス 60円
ライス 120円
瓶ビール(大) 550円
缶ビール(350ml) 350円
期間限定メニュー(令和3年9月時点)
庄内鯛だしラーメン2 950円(大盛り1,150円)
いで葉naしお白湯ラーメン(ゆず塩) 900円(大盛り1,100円)
定番の醤油や塩だけでなく、味噌やタンタン、さらに庄内ではあまり味わえないとんこつも提供しています。
その時の気分でいろいろな味を選べるのが嬉しいですね。
また麺は、ちぢれ太麺、ちぢれ細麺、極細ストレート麺の3種類から選べます。
ちぢれ太麺・・・もっちりとした食感と広がる小麦の香りが魅力。
夏限定の冷たいラーメンでは選択できません。
ちぢれ細麺・・・酒田ではスタンダードな太さ。
するっと食べやすく、全てのメニューに対応しています
極細ストレート麺・・・実は手間ひまのかかる一番贅沢な麺。
やさい系では選択できません。
と、メニュー上で丁寧に解説してくださっています。
家族や友達と行った際は、それぞれ違う麺をオーダーして食べ比べてみるのもおすすめですよ!
多彩なメニューを見て「全部食べたい」と思い、なかなか一つに絞れなかった私。
お店の方にイチオシを伺ったところ、「いいとこどりラーメン」と「はごろもチャーシュー麺」の人気が高いとのことでしたので、相方とそれぞれオーダーしてみました。
店内が満席でしたが店員さんたちの手際がとても良いため、あまり待つことなくラーメンが到着しました。
まずは「いいとこどりラーメン」。
チャーシューやワンタン、味玉、メンマなどが贅沢にのった、まさにいいとこどりなラーメンです。
こだわりの素材を使ったスープは、あっさりとしながらもコク深い味わい。
いつもはスープを残してしまう私ですが、こちらのお店のスープはほとんど飲み干してしまいました。
そのくらい体に馴染み、ほっとするお味でした。
麺はちぢれ細麺をセレクト。
太すぎず細すぎず、ちょうど良い太さでスープによく絡み、最後までとてもおいしくいただきました。
また、チャーシューもとても魅力的。
使われているお肉は庄内産ウデ肉とバラ肉の2種類とのことです。
一杯のラーメンで地元産の、それも2種類のチャーシューが味わえるなんてとても贅沢。それぞれ違った味や歯応えを楽しむことができます。
そして酒田のラーメンを語る上で欠かせない「薄皮ワンタン」は、絹のようなツルツル食感が心地よく、中の具材とのバランスも絶妙です。
石垣さんにお話を伺ったところ、近年酒田発祥の薄皮ワンタンが他地域で注目されており、東京などでも提供する店舗が増えているとのことでした。
そんな人気のワンタンを気軽に食べに行くことができる環境を幸せに思います。
麺工房さらしなの店主であると同時に「酒田のラーメンを考える会」の会長を務める石垣さんは、「酒田のワンタンメンの魅力をさらに広め、全国トップにしたい」と熱く語ってくださいました。
今後の酒田ラーメンの広がりに目が離せませんね。
そしてこちらもお店の人気メニューという「はごろもチャーシュー麺」です。
丼の上には大きなチャーチューが6枚、花びらのようにきれいに広がっています。
まるでしゃぶしゃぶのお肉のような薄さと柔らかさが特徴。
こちらには庄内豚のバラ肉、米の娘ぶたのウデ肉の2種類のチャーシューが使用されています。
いいとこどりラーメン同様、一杯で違う味や風味のチャーシューを楽しめるなんてとても贅沢。
噛むと口の中にお肉の旨みがジュワーっと広がり、思わず目を閉じてうっとりしてしまいました。
「おいしいラーメンを食べたい」という欲望だけでなく、「おいしいお肉が食べたい」という欲望まで満たしてくださったこちらのお店には感謝しかありません。
私は「次もこれを食べる!」と心に決めました。
映画「おくりびと」のロケ地となったことや、明治・大正期に建てられた歴史ある料亭「小幡楼(おばたろう)」がリノベーションされたことで話題となり、近年人気が上...
ハワイ語で”輝く”という意味の言葉を冠したエステサロン「Este Lino(エステ リノ)」。「リラックス×ビューティをコンセプトに、寛ぎの空間で、スタッ...
2022年7月31日にグランドオープンした酒田駅前再開発事業「光の湊(みなと)」。一足早く2020年11月、その酒田駅前の新しい交流地点に、創業50年の老...